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EVERY SUNDAY AFTERNOON

もうすぐ羽をもらうの この窓から飛び立つわ
雲の上まで上ってまた地上に降り立つの
そして映画観に行って 洋服も買って アイス食べながらメトロ乗るの
ピアス開けて たまには学校も行って 夜にはあなたの腕で眠りたいの

音楽は時に言葉を伝える有効な手段となり、多くの人々の心に響いてゆくと思います。
上記の詩は、ROCK'A'TRENCHというバンドの「Every Sunday Afternoon」という曲です。

歌詞はただの何気ない日常の風景が含まれます、、、、ただそれだけです。
しかしその日常が”当たり前”ではない時もある。

人が病むとき、どこかで他人を羨み、期待をし、時には裏切られる。
病気はいつも不公平であるし、理不尽に人を襲う。
なまじ、人類は生物のなかで最も進化した大脳皮質を持つがために、”病気である”ということ自体が苦悩となる。アルツハイマー病もしかり、いまだ原因不明の難病もしかり。


カナダ・アルバータ州に住むAshley Hegiちゃんが亡くなったそう。
Hutchinson-Gilford syndrome、いわゆるプロジェリア症候群の患者である彼女の姿は日本のテレビに取り上げられたおかげで、御存知の方も多いはず。日本に居たときに私も毎年このドキュメンタリーを観ていて、Hegiちゃんの前向きな生き様には感服していました。渡米後は観ていなかったのですが、先日「彼女に関する最終回」が放映されたのを知りました。御冥福、お祈りします。

「Every Sunday Afternoon」は、彼女のドキュメンタリーを観たボーカルの方が、彼女に触発されて作曲されたものだそう。
メッセージの代替手段としての音楽、自分は好きですし、そのようなミュージシャンは尊敬します。


最近の医学・生物学の進歩によって、プロジェリア症候群の原因のひとつは2003年に報告されています(Natureは自然科学分野で権威のある雑誌のうちのひとつ)。
Recurrent de novo point mutations inlamin A cause Hutchinson–Gilford progeria syndrome(2003) NATURE, VOL 423: p293-298.
先天的な遺伝ではなく、後天的なものだそう('newly arisen and not inherited'とあります)。哺乳類では自然に起こりうるDNAの化学修飾の後に起こるミスコピー(DNAメチル化後にdeaminationが起こり塩基置換が生じる現象)が原因として考えられるみたいですが、その惹起因子は何であるのか気になります。これがまた創薬となるとしばらく掛かるのではないでしょうか。

この病気にしても、認知症や他の疾患にしても、己が持つ遺伝子によって人生が決められる、やるせないものです。人類の卓越した頭脳はこの課題を制御する事ができるのでしょうか?科学はそれを可能にしてくれるのか、これからの研究者達(願わくば自分も関われれば)の手腕かと思います。

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